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AWS Cloud9でPython開発する準備 | Django 入門

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AWS Cloud9とは

Cloud9は、ブラウザ上で利用可能なIDE(Integrated Development Environment、統合開発環境)です。
JavaScriptやPython等、様々なプログラミング言語のプログラミング、実行、デバッグができます。

もともとは独立した会社が運営していましたが、2017年初頭にAmazonに買収されたようです。

Cloud9
https://aws.amazon.com/jp/cloud9/

Cloud9の公式ドキュメント
https://docs.aws.amazon.com/cloud9/latest/user-guide/welcome.html

Djangoの開発環境としてのCloud9

このサイトでは、WindowsでのDjango開発方法について公開しています。

Django入門

しかし、実は、Djangoの開発をWindowsですることは、余りおすすめできません。

Djangoを使って開発したアプリを公開する時に、実際に配置するサーバがWindowsであることがほとんどないからです。
大抵はLinuxのUbuntuかCentOSになります。

そして、開発環境と公開するための本番環境はなるべく同じにするべきです。
開発環境でせっかくつくったものが、本番環境ではうごかないことを防ぐためです。
(ちなみに、OSだけでなく、Pythonやライブラリのバージョンなど、開発環境と本番環境で揃えるべきポイントは他にもたくさんあります)

しかし、いろいろな事情でWindows環境で開発しなくてはならない場合もあると思います。
その時、ブラウザ上で動くCloud9なら、ブラウザを動かすOS自体はWindowsでもMacでもなんでも構いません。
また、実際に開発中のアプリが動くのは、EC2上のAmazonLinuxなので、そのままEC2を本番環境にも使用すれば問題は少なくなります。
もちろん、AmazonLinx以外にも利用できます。

そこで、Cloud9を使ってDjangoのアプリケーションを開発してみましょう。

Cloud9をはじめてみる

まず、AWSのアカウントを持っていない人は、アカウントを作りましょう。
注意点としては、必ずクレジットカードが必要です。
Cloud9によるdjango開発の過程で、EC2の環境へのデプロイを選択した場合には、EC2のインスタンスの利用料金がかかります。

デプロイの説明はこちら
EC2の説明はこちら

しかし、AWSはアカウントを作ってから1年間は無料枠というものがあり、ある程度は無料で利用できます。(2017年12月3日現在)

アカウントを作成したら、ログインしましょう。

https://aws.amazon.com/jp/cloud9/

上記のリンク先にアクセスし、右上の”Sign in to the Console”をクリックして下さい。(なお、2017年12月現在、Cloud9は英語版のみのようです。)

先程作成したアカウントを入力し、サインインしてください。

サインインしたら、左上の「サービス」をクリックし、開いたメニューの「Cloud9」をクリックします。

Cloud9のトップ画面に戻るので、”Create Environment”をクリックします。

下のような画面が表示されます。

上部に表示されているアラートは、この環境専用のIAMアカウントを作れ、と言っていますが、
このアカウントで本番環境用のアプリを開発する予定がなけらばこのままでも良いでしょう。
xボタンを押して消しましょう。

この画面では、環境の名前(Name)を入力する必要があります。
下の例では、説明(Description)も入力しています。
入力し終わったら、”Next Step”をクリックしてください。

次に、Cloud9で開発する環境をどこに作るか選びます。
分かりやすいのは、初期選択の”Create a new instance for environment”です。
EC2インスタンスを新しく立ち上げます。
既存のEC2インスタンスを利用する場合はもう一つの選択肢を選びましょう。

EC2インスタンスのタイプを選びましょう。
これは仮想マシンの性能を選んでいます。
これも、開発段階なら初期選択の一番低いt2.microで十分です。
最後にまた”Next Step”をクリックします。

確認画面が表示されるので、これでよければ、一番下の”Create Environment”をクリックして下さい。

くるくるまわるインジゲータが表示され、2、3分待つと、環境が作成され、この環境専用のEC2インスタンスも作成されています。

Cloud9のIDE

IDEがやっと表示されました。
この画面下部は、作成したEC2インスタンスにsshログインした状態のコンソールです。
左にファイルの一覧があります。
上部にはいろいろなメニューが並んでいますが、とりあえず大事なのは”Run”ボタンくらいです。

まずは、IDEの使い方になれるために、簡単なプログラムを実行してみましょう。
真ん中にある”Create File”をクリックしてましょう。

ファイルを編集するタブが開きます。タブ名は”Untitled”になっています。

まず、Pythonの簡単なFor文を書いてみます。
(ちなみに、下のコンソールでは試しにlsコマンドやvimの起動をしてみました。気になる人は試してみて下さい。)

この状態で、一旦保存しましょう。Ctrl+Sを押して下さい。

このような、保存先、保存名などをきめるダイアログが開きます。適当に入力して”Save”をクリックしましょう。

ファイルのタブにファイル名が付きました。

次に、プログラムを実行してみましょう。
上の”Run”ボタンをクリックしましょう。

下のコンソールに実行結果が表示されました。

ちなみに、ファイルの編集タブの左の数字の左をクリックすると、プログラムの実行を停止するためのBreakpointを設定できます。Breakpointを設定した状態でRunすると、その箇所でプログラムを停止できます。(そのはずですが、2017年12月3日現在、うまくうごきませんでした… 早く解消されることを望みます)

一応Pythonプログラムを作成して実行できたので、次はDjangoアプリを作ってみましょう。

Djangoアプリの起動

記事が長くなったので、Djangoアプリの作成と起動は別記事にわけたいと思います。こちらをごらんください。
AWS Cloud9でDjangoアプリを作成| Django 入門