変数の型について | Python独学ならTech-Joho(5)

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変数の型について

Pythonプログラミングで利用する変数の型とは何なのか、解説しています。

下の黒い欄にPythonコードを打ち込み、実際に実行しながら学んでみよう。

黒い欄の使い方はこちら

型とは

Pythonのデータには、種類があります。

1や100といった整数のデータと、、”abc”といった文字列のデータの種類が違うことは、なんとなく理解できるのではないでしょうか?

こうしたデータの種類のことをデータの型とか、データ型と言います。また、クラスという言い方もあります。これらの違いについては後々とりあげます。

型の例

よく利用する型の例を解説します。

例に書いてあるデータを、実際に下の黒い欄に打ち込んでみて下さい。

整数

小数点が含まれない数字です。int型といいます。イントと読みます。英語のInteger(整数という意味)の略です。

書くときは、数字をそのまま書きます。

>>> -1
-1
>>> 0
0
>>> 256
256

文字列

文字を表現するための型です。str型といいます。スター、ストリング、エステイーアール、などと読みます。英語のString(文字列という意味)の略です。

注意が必要なのは、数字も、””で囲んで入力すると文字列になるということです。
この場合、数字としての意味はなく、計算に使うことができません。

書くときは、引用符(’または”)で囲んで書きます。

>>> "Tokyo"
"Tokyo"
>>> "東京"
"東京"
>>> "123"
"123"
>>> "3.14145"
"3.14145"

小数

小数点を含む数字を表す型です。float型といいます。フロートとよみます。

この名前は、floating point number(日本語で浮動小数点数)の略で、小数を扱う仕組みから来ています。厳密には、小数を表す型はほかにもいろいろあります。これについてもあとあと解説します。

書くときは、小数点を付けて数字を書きます。

>>> -3.14
-3.14
>>> 0.005
0.005
>>> 1.0
1.0

真偽

正しいか間違っているかの2つの状態を表します。bool型といいます。ブールとよみます。

以下の2つの値しかありません。

>>> True
True
>>> False
False

リスト

複数のデータをひとまとめにして扱います。

書くときは、カンマ区切りに並べたデータを角括弧[ ]で囲みます。

>>> [1,2,3,4,5]
[1,2,3,4,5]
>>> ['Tokyo','Osaka','Takamatsu']
['Tokyo','Osaka','Takamatsu']

型は他にもいろいろあり、
実は、型を自分で作ることもできるのですが、詳しいことはまた別の記事で。
次に進んで下さい。

 

 


変数に値を代入する方法 | Python独学ならTech-Joho(4)

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変数に値を代入する方法

Pythonのプログラミングの基本、変数への値の代入について解説します。

下の黒い欄にPythonコードを打ち込み、実際に実行しながらまなんでみよう。

黒い欄の使い方はこちら

代入

Pythonでは、数字や文字列を入力することができます。(下の黒い欄に入力してみて下さい)

また、このように計算をさせることもできます。下の例では、3.1415×2と3.1415×3を計算しています。

3.1415の掛け算

しかし、3.1415という小数は長いので、2回目の計算では最後の数字を打ち間違えてしまいました。
やり直して、3回目では成功しました。

上の計算のように、同じ数字を何度も利用するときは、データに名前をつけてとっておくと便利です。

これを、変数に代入するといいます。

代入のやり方は、=(イコール)を使います。

代入する変数をイコールの左に、代入する値をイコールの右に置くと代入できます。

xへの3.1415の代入

上の例では、変数xに数値3.1415を代入しています。

変数に代入したデータは、その後は変数名で呼び出し、他の計算などに利用することができます。

xに代入したあとで、xとだけ入力すると、上で代入した値が表示されます。

xへの代入の後、代入した値を表示

xに数値を足したり、かけたりもできます。(x + 3が変な数字になっていますが、これは計算の誤差です。コンピュータの計算には誤差がでることも多いです。)

変数に代入した文字列の掛け算

xに代入した数値の足し算、掛け算

変数の名前について

変数の名前に使える文字は、「アルファベット」、「数字「、「_」だけです。
大文字と小文字は区別されます。例えば、変数名tanukiとTanukiは別な変数になります。
また、変数名の先頭に数字は使えません。
また、is, not, if, for など、Pythonの命令などで使われている特別な単語は使えません。

Pythonの変数の名前の付け方については、こちらにもう少し詳しく書いたのできになる方はご覧ください。


変数への代入についても、練習問題を用意したので、チャレンジしてみましょう。

変数への代入の練習問題(1)


>> 次へ 第5回 変数の型について

<< 前へ 第3回 簡単な計算をしてみよう

簡単な計算をしてみよう | Python独学ならTech-Joho(3)

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簡単な計算をしてみよう

Pythonをつかって、電卓のような簡単な計算をしてみましょう。

下の黒い欄に、”1 + 2″と入力しエンターキーを押して下さい。


3が表示されましたか?

このように、数式を入力するだけですぐに計算をしてくれます。

“4 + 5″、”3 – 1″等、いろんな数字の計算を試してみて下さい。

ちなみに、”-“で引き算、”/”で割り算、”*”で掛け算ができます。


Pythonで使用できる計算の記号を演算子といいます。下の表は、主な演算子の一覧です。

参考
Python3 reference operators

演算子計算内容
+足し算
引き算
*掛け算
/割り算
%割り算の余り
// 割り算の余り以外の答え( 整数の商 )

少数の計算も試してみて下さい。
“3.14 * 2″を入力してエンターキーを押して下さい。

ちゃんと2倍になり、6.28が表示されましたか?

次に、”2.0 * 2″を計算してみましょう。
4ではなく、4.0と表示されましたか?

Pythonでは、整数と小数は区別されています。

小数の計算は小数になります。


今度は、文字列を入れてみましょう。

適当に文字列を入力して、エンターキーを押して下さい。

下のようなエラーが表示されたはずです。

文字列のエラーの例

文字列を入力するには、シングルクォーテーション(‘)かダブルクォーテーション(“)で、入力したい文字列を囲む必要があります。

こんな感じです。

クォーテーションマークでくくった文字列入力の例

試してみて下さい。


Pythonを使う感覚がつかめたでしょうか?

練習問題をこちらに用意したので、試してみて下さい。
簡単な計算の練習問題1

次に進みましょう。

第4回 変数に値を代入する方法


Pythonでできること | Python独学ならTech-Joho(2)

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Pythonとは

Pythonは、全世界で最も人気なプログラミング言語の一つです。
https://www.python.org/

シンプルで書きやすく、他の人が作ったプログラムも読みやすいので、初心者にも優しい言語です。
しかも、拡張に優れ、本格的なプログラムも作ることができるので、昔から研究者の間でよく利用されていました。

最近では、InstagramやYouTube等のWebサービスや、人工知能・機械学習のツールとしてよく使われています。

また、あまりはやってはいませんが、パソコン上で動作するアプリを作ることもできます。
ゲームや動画の再生など、マルチメディアを利用したアプリの開発が簡単にできます。

本サイトの記事を読むと、Webサービスを実際に作ったり、人工知能の利用を試したりすることができます。

詳しくは下のリンクから各記事をごらんください。

PythonでTwitterからツイートを収集する

Python DjangoでWebアプリケーションを作ってみる

Webサイトから定期的に情報を取得する(スクレイピング)

Pythonでお絵かきしてみる

Pythonでディープラーニングしてみる(AWS Cloud9/Keras)


Pythonとへび

このページの上の絵はへびです。Pythonは英語でニシキヘビを意味する単語で、ロゴマークも蛇を模した物になっています。

なお、プログラミング言語としてのPythonの名前の由来は、

イギリスのテレビ局 BBC が製作したコメディ番組『空飛ぶモンティ・パイソン』である。

https://ja.wikipedia.org/wiki/Python 

とのことです。


Pythonが使われているサービス

Pythonでできることを理解するには、実際にPythonを使って(一部でも)作られているWebサービスを見るのが早いと思います。

Python製のサービスをいくつか見てみましょう。

Instagram

instaのロゴ

おしゃれな写真がたくさん共有されているサービス、InstagramはPythonでつくられているようです。

また、Pythonの有名なWebフレームワークであるDjangoを使っているそうです。

参考

https://engineering.instagram.com/what-powers-instagram-hundreds-of-instances-dozens-of-technologies-adf2e22da2ad

本サイトのWebサービスをつくる初心者用の記事でも、Djangoを使ってサービスを作ります。

PythonでWebサービスをつくってみる。

YouTube

tubeのロゴ

動画の共有サービス、YouTubeもPythonが使われています。

YouTubeに限らず、GoogleのサービスはPythonが使われている例が多いようです。

参考

http://highscalability.com/blog/2012/3/26/7-years-of-youtube-scalability-lessons-in-30-minutes.html

あなたもPythonでやってみる

本サイトでは、初心者に向けて、Pythonを使ってサービスをつくる流れの丁寧なチュートリアルを用意しています。(現在準備中)

PythonでTwitterからツイートを収集する

Python DjangoでWebアプリケーションを作ってみる

pythonでディープラーニングを試してみる。Webサイトから定期的に情報を取得する(スクレイピング)

Pythonでお絵かきしてみる

Pythonでディープラーニングしてみる(AWS Cloud9/Keras)

これを参考にして、YouTubeやInstagramのようなすごいサービスをつくりましょう!

 


次はこちら

第3回 簡単な計算をしてみよう

 


Python入門

Pythonについて、より詳しいことを知りたい方は、
こちらから、本サイトのPython入門シリーズをご覧ください。

 

第1回 Python Hello World

スマートフォンでもできる。ブラウザですぐPython HelloWorld | Python独学ならTech-Joho(1)

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試してみよう

Pythonの最初の一歩、”Hello world”を表示するプログラムを試してみましょう。

下の黒い欄に直接Pythonプログラムを入力すると、実行できます。

こんな風にprint(“Hello World”)という文字を入力してエンター(⏎)を押して下さい。

Hello worldと表示されたら成功です。

解説

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